私がバリアフリーアクセサリーを始めた思い

薬剤師としてではなく人として寄り添いたかった

洋品店(ジーンズショップ)で育った私は、装うことで人の気持ちが変わるということを小さい頃から身近に感じていました。また、ハンドメイドも大好きで、アクセサリーや小物雑貨を母と一緒に競って作っていました。

仕事としてその道を選ぶことはなかったのですが、小さいころから好きだったファッションや手作りの世界に惹かれ、たくさんの資格も学びました。また、ボックスショップやセレクトショップで委託販売をすることで、薬剤師の仕事だけではない、様々な世界を知ることができ、それがとても楽しくもありました。セレクトショップさんとのお付き合いは、もうすでに15年になります。

いろいろ楽しく学びを深めていくうちに、薬剤師としてのスキルと合わせて医療者という立場だけではなく人として生涯かかわっていける活動はないのかな?と模索し始め「色彩福祉」という世界にたどり着きました。人生を健康に過ごすためには、体が健康である事も大事ですが、それ以上に心が健康であることが大事。心が健康であれば、困難なことにも立ち向かっていく力がもらえる、色でそんなお手伝いができればと、「色彩福祉士」「カラーセラピスト」として講師の道を歩み始めました。

介護現場の声を知る

そんな活動をひろめていくために、介護関係の人脈を作っている時、作業療法士さんからこんなお話を伺いました。

「介護プログラムのリハビリでは、やる気が起きなかったり効果が現れなかったりすることもある。本当のリハビリとは、その方の生活に合わせたものであるべき。自分はそういう提案をしている。実際に編み物をリハビリのメニューに取り入れたりしている。ほかには、家族と園芸をしてもらうことで、身体機能の改善だけでなく、家族との会話も増えた例もある。」

また、実際に講師として認知症病棟で、色に親しんで頂くワークをさせていただいたときも、現場の作業療法士さんから、

「いつもはこのリハビリルームには仕事をしに来ていると思って作業をしているので、作った作品には興味を示さないが、今日は皆さん自分の作品だと思ってやっていたので、部屋にもって帰られたね。」との感想がありました。

セミナー後、お部屋に戻るときに作品を忘れていった方も、車いすにもかかわらずリハビリルームに取りに戻ってみえたりもしました。

作品を作って自分を表現することの力を感じさせていただけたように思いました。

バリアフリーアクセサリーとの出会い

そんなことがあって、やっぱり色の講師として福祉に関わっていきたいと決意を固めた時、バリアフリーアクセサリー®に出会ったのです。

・肩の凝らない軽い素材を使い

・面倒な金具のない

・片手で着けられる

・首の後ろに手を回す必要のない

どんな方でも垣根なく使ってもらえるバリアフリーアクセサリー

これなら、楽しくリハビリもできるし、何よりも自分の作ったアクセサリーでおしゃれができるという喜びも味わえる。身なりを整えることはとても認知症の改善に効果があるし、また、教える喜びができることで、生きがいももって頂ける。私のやりたかったことが、すべてここに詰まっていました。

1周ぐるっと回って、小さいころから好きだったハンドメイドの世界に戻ってきたという感じです。

色のことを勉強し始めたのもアクセサリーをもっと素敵に作りたかったからですし・・・、バリアフリーアクセサリー®と色の魔法で、障害があっても高齢になっても前向きに人生を楽しんで頂くお手伝いが出来たら、それが私のミッションです。

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